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宇吉より愛をこめて

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2016年 04月 20日

義援金


阪神大震災のちょっとあとに
全国から集まった義援金の分配が始まった

でもそれはたまたまみんなの居る避難所に行った時
壁の張り紙を見たから知ったこと

見なかったらそんなこと知らなかった

わたしは自分の店も家も全壊だったけど
生きて元気だし物もほとんど残っているので
義援金はもらわないで他の人にまわれば良いと考えた

そしたら友だちが
『あなたがもらわないことで他の人が潤うわけじゃない
・・・だからもらいなさい』
と言われた

そうだ・・誰かが私のこと思ってカンパしてくれたお金も入っているかも知れないと
そうおもって申告しに行った

私の住民票はそのとき大阪の実家に残していた
なのでまず『住登外』の方に並べといわれ
ちょっと差別感感じながら並んだ

全壊20万円
半壊10万円
もうひとつ3万円のは何だったか・・・

私は『家も店も全壊しました』
と言うと
『あなたふたつ欲しいんですか』
と言われた

ものすごくへこんだ
私強欲みたいに言われた

店の全壊には出なくて住まいに出ることも知らなかった
それに店がすごい壊れ方したので
お店の全壊の印象が頭を捉えてしまっていたんだけど
そんな言い方せんでも・・とナミダ出そうやった

お金もらうのに嫌な気分もいっしょにやってきた

引っ越してからもう一回分配があるから取りに来いと連絡あって
期限ギリギリに行ってもらった

そのときに『期限まで来れない人にはどうされるんですか?』
とたずねたら
『こちらもいつまでも待っておれませんからね』
と言われて

あ〜どこまでも上から指示の差別感味わう

だから私は役所の人のこと
へんなふうに嫌いになってしまった

でも震災後3年くらい経ったときに
神戸で全壊被災しながら
役所に勤めているので
直後から仕事をしなくちゃいけなくて
自分のことは何にもできなくってくたくた
(きけば義援金なんかも申請していないとのこと・・・)
やっと今頃気持ちが落ち着いて来たので旅行に来た
・・・という女性ふたりがお客さまで来られた

あ〜ごめんなさい
役所の人だってたいへんだったのに
自分ばっかり被害感膨らませていたな・・・

って反省

私はいろんな人から見舞金をいただいてものすごく助かったんです

それで考えるんですが
被災した人に直接か
そういう知り合いが居なかったら
現地にお手伝いに入られる人とか
信頼できるボランティアの団体とか
そういうところにお金を託するのが
ストレートな支援につながるだろうと・・

お金というのは
いろんな想いを巡らせるので
活きる路をゆっくり考えてみます



義援金_d0258765_17294092.jpg


by ukichido | 2016-04-20 17:30


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