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宇吉より愛をこめて

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2013年 12月 09日

ふたつの映画『標的の村』と『カンタ!ティモール』


秘密保護法の強行採決の前後に観たふたつの映画
自分の知らない悲惨なことの多さと
自分の気がつかない人間の美しさを知った


『標的の村』は沖縄の高江にあるアメリカ軍の基地の問題
ふたつの映画『標的の村』と『カンタ!ティモール』_d0258765_1425014.jpg

今までも戦闘訓練の対象にされたりしている上に
オスプレイも配備されてしまった

豊かな自然のヤンバルの森と共に暮す住民の生活を脅かす苦痛を理解しない政府
オスプレイ導入に人の壁を作って抵抗するが強行導入

日本政府は日本人を守らずアメリカのいいなり

なんともやりきれない
でも私は気がつかないままに居た

そして秘密保護法は強行採決
いままでだってそれがまかり通ってたような日本に感じる


そして強行採決の次の日に観た『カンタ!ティモール』
インドネシアの占領から2004年に独立した東ティモールの
24年間に渡る悲惨な歴史

ふたつの映画『標的の村』と『カンタ!ティモール』_d0258765_14195720.jpg

あんまり感動したのでそのことをFBにアップしたら
何度も観た方から一回観ただけでよく書けたといっていただいた
でも撮影当時25歳の広田奈津子監督の表現がわかりやすくて
わたしにはぐいぐいと喰い込んできたのだった
・・・だからあふれるようにこの映画のことは語れる

FBに書いたこと自分のためにここにコピーしておきます

***********(2013/12/08)

きのう観た『カンタ!ティモール』に登場した人たちは
私が持つ人間への絶望感をすっかり塗り替えた

ギラギラした男や女はひとりもいなくて
みんな穏やかで笑顔に輝く瞳

つい最近アフリカの人は精霊のために生きてると聞いたけど
東ティモールの人々もそういう霊や神さまの存在を口にして
自分たちが食べる前にまず神さまに捧げる

すべては神さまが成してくれているからと

田を耕す牛を追うときは歌を唄う
なぜなら牛は唄わないと動いてくれないからといい
その歌をこどもに教えている
親がいなくなっても食べていけるように

いとこや甥や姪ということばがなく
みんながこどもでみんながおかあさんでおとうさん

虐殺がいっぱいあっても
路上生活者とかがいないのは
みんながお互いをめんどうみてこどもを育てるから

いちばんすごいのは占領しているインドネシア軍と戦うゲリラ隊
敵にあったら殺さずに武器を取り上げ
なぜ自分たちが独立を願っているかその兵士に語り
納得させて無傷で還すというのだ

そういう方法でしか平和への道はないと前大統領が語っていた

インドネシアの兵は覚せい剤の混ぜられた薬を打たれて残虐な行為をする

ティモールの人は敵も自分たちと同じ大地の子だと言う

家族や友だちを何人も殺されているのに
怨まない・・・
でも悲しみは消えない

インドネシアがなぜ攻撃するかというと
石油がからんでいて
日本政府はその恩恵を受けるために
戦いのための援助金をいっぱい出している
他の国も出していたがあまりにひどいので手をひいた後
日本はその手を引いた分まで引き受けて出したそうだ

こんなこと知らない日本人の私

ティモールの人は日本がお金を出していたことを知っているので
どうかそういうことはしないでと訴えていた・・・

神さまのような人々がこの地球上に居たこと
全員が戦わない男の奇跡の国
わたしはびっくりしながら
感動した

by ukichido | 2013-12-09 14:44


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